いつも当連盟主催の撮影会にご参加頂きありがとうございます。
今日は参加者の方からちょっと変わったご質問を頂戴したのでご紹介いたします。
Q.
さくらさんは集合写真を撮るときにストロボを空のほうに向けてあたかもバウンス
するような設定にしていることがありますが、反射するものがない空に向けてバウ
ンス設定するのは意味が無いのではないでしょうか?
A.
そうですね、空に向けてストロボを焚いても写真の映り自体には影響が無いですね・・・
実は、映り具合に意味がないのにストロボを焚いているのは、モデルさんに対して
「いま撮ったぞ」ということを伝える為なのです。
これで「ハイ!行きますよ~、せぇのぉ~」からストロボが光るまでは、動くな、
目をつぶるな、という暗黙の指示になっているのです。
(普通の人は光ったら撮影が終ったと思う筈で、それまではポーズを決めています)
余談ですが、スローシンクロで遅いシャッターを切って夜景と人物を両方とも明る
く撮影する手法がありますが、このときは後幕シンクロにするとよいでしょう。
最初の説明の通り、モデルさんはストロボが光ると撮影が終ったと思ってしまいま
すから、先幕シンクロですと光った後に多少長い露光をしていることに気づかず動
いてしまって被写体ブレになることがあります。
後幕シンクロなら光った時点で定常光とストロボによる露光の両方が完了していま
すから大丈夫というわけです。
後幕シンクロは夜の自動車走行を撮影する例でよく説明されていますが、ポート
レートではスローシンクロとの合わせで使用することがあります。
次回の撮影会は4月22日(日)の都立夢の島公園です。
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さくら役員